介助犬導入相談専門員とは
本資格は、介助犬の導入をサポートする日本初の専門資格です。介助犬の導入は、身体障害者のQOLの向上に加え、医療負担の軽減にもつながる有効な手段として期待されています。介助犬を必要とする人々に一頭でも多くの介助犬を届けるために、医療機関や介護の現場で働く人々と直接連携することが最も効果的な方法であると考えられ、予防医学の一環としても活用していただくことで、医療負担の軽減も目指しています。
about qualifications
本資格は、介助犬の導入をサポートする日本初の専門資格です。介助犬の導入は、身体障害者のQOLの向上に加え、医療負担の軽減にもつながる有効な手段として期待されています。介助犬を必要とする人々に一頭でも多くの介助犬を届けるために、医療機関や介護の現場で働く人々と直接連携することが最も効果的な方法であると考えられ、予防医学の一環としても活用していただくことで、医療負担の軽減も目指しています。
身体障害者への介助犬の導入によりQOL(Quality of Life)の向上が期待できますが、介助犬の普及が進まない背景には複数の課題が存在しています。
そのひとつに、情報の普及不足が挙げられます。介助犬を必要とする人々に対して正確な情報や十分な情報が届いていないため、我が国の身体障害者における介助犬の利用は先進国に比べて遅れている状況にあります。
本講座はその課題に着目し、解決を目指して創設されました。
医療機関や介護の現場で働く人々が介助犬についての知識を持つことで、介助犬の導入を促進し、不足を解消することを目的としています。
この資格は、医療機関や介護の現場で働く人々のうち、既存の手段以外で身体障害者のQOLの向上を望み、また、犬が好きで将来的に犬に関わりながら仕事のスキルアップを目指す方々を対象とした新しい資格制度です。
ドッグセラピーやアニマルセラピーなども注目を集めている昨今ですが、任意の活動であるためにその導入にはハードルが高く、病院や介護・リハビリの現場への実践が難しい現状があります。一方、介助犬は法律で認められた使役犬であり、病院や介護の現場にも連れていくことができます。この資格を取得することで、ワンちゃんと関わりながら今までの仕事を続けられ、さらに仕事を楽しくすることができるでしょう。
介助犬は、身体障害者(使用者)の人生を180度変えるほどのポジティブな影響を心身ともにもたらし、人生にやりがいと目標を与えてくれる存在です。落とした物を拾ってくれたり、救助を呼んでくれたり、買い物の手伝いをしてくれるなど、さまざまな助けをしてくれる頼もしいパートナーです。
先進国では1,000頭以上の介助犬がいるのに対し、日本全国には58頭(令和5年10月時点)しか存在していません。この数字の開きは信じがたいものです。日本介助犬福祉協会の調査では、日本における介助犬の需要は1,000頭前後と試算されています。身体障害者補助犬法が施行されてから20年以上が経過してもなお、介助犬の数が100頭にも達していないのは、その認知度の低さが原因と考えられています。
この資格を取得していただくことで、医療機関や介護現場で身体障害者に接する機会の多い方々が、介助犬の導入をよりスムーズに行えるようになることを目指しています。本講座では、これまで介助犬育成の現場から外部に出ることのなかった生の情報と知識が詰まっています。介助犬導入相談専門員は、皆様の人生を、そして助けを必要とする多くの人々の人生を大きく好転させるきっかけを作る新しい資格制度です。
厚生労働省から認可を得た介助犬育成団体の協力のもと、該当者への正しい情報提供、行政手続きの支援、本人およびその家族へのメンタル面でのサポート楽務などを行います。本資格を取得することで今まで外部者が関わることが困難だった介助犬育成現場にて団体と緒に介助犬を世に送り出すことが出来る仕事です。
一般的なドッグトレーニングとは違い、介助犬の扱い方は独特です。一定の管理方法を継続することで介助犬の存在価値が高まります。そのためにも育成団体と協力して、介助犬の使用方法や健康管理などについて使用者に継続的にアドバイスを行います。
経験を重ねることで、今までは育成団体の職員しか関わることが出来なかった候補大選びのプロセスに関わることができる様になります。この業務はとても難易度が高い仕事ですが、より深く介助犬の育成現場に近づくことができ、犬が好きな方にとってはとてもやりがいのある内容です。